| プロセッサやメモリなんてぜんぜんわからない人のための 「半導体集積回路」講座 (2001年9月開講、授業日とってもいい加減、初級レベル) これで、私の研究内容をちょっとでも理解してくださいな。 |
概要:
現在、プロセッサやメモリ等の半導体チップは、プロセスの微細化に伴う高集積化によりパフォーマンスが急激に向上していますが、一方で消費電力も急激に増大しています。特に携帯機器では消費電力の増大は電池の急速な消耗につながりますので、チップの消費電力の増大を抑えながらパフォーマンスを向上させることが緊急の課題となっています。そこで、我々の研究室では主にトランジスタレベルで消費電力を削減する手法の研究をしています。
プロセッサは演算を行う論理部およびデータを記憶するメモリ部(キャッシュ)から構成されています。メモリ部は高速性を要求されるので通常SRAMセルが使用されます。論理部は低電圧化によって消費電力を削減することが比較的容易に可能ですが、メモリ部はデータを記憶させる必要性から電源電圧を簡単に落とすことはできません。そこで、メモリでは容量負荷の大きなビット線の充放電に要する電力が大きいことに着目し、ビット線を低振幅にすることにより低消費電力化をすることを考えています。
追って、詳細な内容を追加していきます。
以下は、修士輪講(学内での研究発表)および学会で用いた資料です。