1. 資産・負債・資本・費用・収益
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図1.7 資産の増加に関する取引
(1) 資産の増加−資産の減少
例) 針鼠商店は、銀行に当座預金口座を開設し、現金\500,000を預け入れた。
| (借) |
当座預金 |
500,000 |
(貸) |
現金 |
500,000 |
現金という資産が減少し、当座預金という資産がその分だけ増加したので、結果として資産は変化ありません。資本、負債も変化はありません。
(2) 資産の増加−負債の増加
例) 子牛商店は、鈍牛商店から現金\100,000を借り入れ、借用証書を手渡した。
| (借) |
現金 |
100,000 |
(貸) |
借入金 |
100,000 |
借入金という負債が増加したので、負債の増加ベクトル(青色の下方向の矢印↓)を書きます。また、負債の増加が原因で現金という資産が増加したので、資産棒を増加分だけ下側に伸ばします。
(3) 資産の増加−資本の増加
例) 千虎商店は、現金\500,000を追加出資し、直ちに当座預金に預け入れた。
| (借) |
当座預金 |
500,000 |
(貸) |
資本金 |
500,000 |
資本金という資本が増加したので、資本の増加ベクトル(青色の上方向の矢印↑)を書きます。また、資本の増加が原因で現金という資産が増加したので、資産棒を増加分だけ上側に伸ばします。
(4) 資産の増加−収益の発生
例) 白兎商店は商品\100,000を売り上げ、代金は掛とした。
| (借) |
売掛金 |
100,000 |
(貸) |
売上 |
100,000 |
売上という収益が発生したので、まだ資本は増加していないが、資本の増加につながることを示すためのベクトル(青色の上方向の点線の矢印)を書きます。また、収益の発生が原因で現金という資産が増加したので、資産棒を増加分だけ上側に伸ばします。