2級商業簿記項目 第七
第七 帳簿組織
帳簿の種類
主要簿
仕訳帳
総勘定元帳
補助簿
補助記入帳
現金出納帳・小口現金出納帳・当座預金出納帳・
仕入帳・売上帳・受取手形記入帳・支払手形記入帳など
補助元帳
得意先(売掛金)元帳・仕入先(買掛金)元帳・商品有高帳・
積送品販売帳・受託販売元帳・仮払金内訳帳・仮受金内訳帳など
仕訳帳と補助記入帳は取引をまず最初に記入する帳簿であるから、
原始簿
とよばれる。
総勘定元帳と補助元帳は仕訳帳の金額を転記する帳簿であるから、
転記簿
とよばれる。
帳簿の形式
@ 装丁帳簿 ・・・ ページがつき一冊に製本された帳簿
A ルーズ・リーフ式帳簿 ・・・ バインダーに必要に応じて挿入する帳簿
B カード式帳簿 ・・・ カードによる帳簿
@は不便だが、法的な証拠力は優れている。
A、Bは便利だが、証拠力は劣る。
帳簿組織
分課制度:
企業規模が拡大し取引が複雑化してきたら、企業の組織をいくつかの部や課に分けて、業務を分担させる。
帳簿組織:
分課制度のとられている企業では、記帳の事務も分担する。その際に設けられる帳簿の割り当ての構造のこと。
1. 仕訳帳の分割
単一仕訳帳制:
すべての取引を1冊の仕訳帳(
普通仕訳帳
)に記入し、仕訳のつど総勘定元帳の各勘定に転記(
個別転記)
し、さらに関係する補助簿に記入する。
記帳の分業化ができず、取引量が増えるにつれて記帳に多くの手数と時間がかかる。
特殊仕訳帳制、複数仕訳帳制:
現金出納帳・仕入帳。売上帳などの補助記入帳を仕訳帳(
特殊仕訳帳
)として利用する。
補助記入帳に取引を記入したときは、仕訳帳への記入はせず、補助記入帳から直接に総勘定元帳へ一定期間ごとに転記(
合計転記
)する。
2.
伝票式会計
参照.
⇒
3級 第一 5.イ. 伝票
参照.
⇒
2
級 第一 5.ウ. 伝票の集計
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